
LULLA
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2024 | 神奈川, 日本 | 押出成形 | 使用面積 65m²
—— 今回オリジナルタイルを導入してくださったショップは、どのような空間でしょうか。空間自体のデザインコンセプトもありましたら合わせてお願いします。
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鎌倉の材木座海岸を一望でき、海、砂浜、空との一体感を感じる圧倒的なロケーションに立つ3階建ての建物「LULLA(ルラ)」は、ライフスタイルブランド「SEA ROOM LYNN」のオーナーのレジデンスです。空間そのものから、オーナーとブランドの凛とした個性が感じられるようなデザインにしたいと考え、レイアウト、素材、家具、ディテールのすべてにおいて、エレガントで、ユニークで、堂々としていて、柔らかく、そして新たな提案がある空間をつくりました。 この建物の3Fのフロアの半分近くを占める、海との一体感を感じるオープンなバスルームにオリジナルタイルを導入しました。シャワールーム、バニティーカウンターからバスタブまで、水と関わるためのスペースがシームレスに繋がっています。ファッションが布と糸でデザインを楽しむことであるように、オリジナルで製作をしたピンクのタイルに、黄色い目地を流しました。
—— その空間内のどのような場所にタイルを使用していますか? また、さまざまな素材がある中で、タイルを使用することにしたのはなぜでしょうか。
I IN
バスルームの大きな窓の外に広がる海と空、たっぷりと入ってくる太陽の光。自然の光や風景と呼応するように、自然な表情をもつ素材をこの空間に用いたいと考えました。かつ、バスルームとしての清潔感もバランスよく表現したかったのと、人が体で経験する素材として、優しい手触りも大切と考えました。 Tajimi Custom Tilesで制作したタイルは、土から人の手を介して出来上がっていることが想像できるほど、柔らかなタイルです。開放的な空間の中で、揃っているけど不揃いな優しい表情が魅力的なタイルで、洗面、シャワー、バスタブがひとつに繋がっています。
—— オリジナルタイルをデザインする際に、特にこだわったポイントはどのような点でしょうか。
I IN
バスルーム空間全体をタイルで設える計画だったので、床、階段、壁面、腰掛けなど、複雑に展開される多様な形状の随所の収まりが気持ち良く見えるように、さまざまなバリエーションの役物を製作しました。一つ一つのタイルの色味の微妙な変化も手助けして、全体感として優しい表情で空間が一つに繋がりました。
—— タイルという素材にはどのようなイメージを持っていましたか? 今回の制作で、タイルという素材について何か新たに発見したことや感じたこと、可能性などはありましたでしょうか。
I IN
貼るもの、均質性のある素材、というイメージがありました。実際には、一つ一つに個性があり、その個性が人の手や重力、熱の伝わり方といった、地球上の作用によって生まれていることに非常に魅力を感じました。はじめて役物の製作をしていただき、タイルの立体的な表現の可能性に改めて期待感を感じています。
—— 実際に、多治見でタイルを制作された感想をお聞かせください。多治見でタイルを製造することの良さ、ここがおもしろかった、驚かされたなど、もしお気づきの点があればお聞かせください。
I IN
これまでタイルには工業製品としてのイメージが強く、大量生産大量消費される素材と感じていました。今回、TCTには色味の微妙なカスタマイズをしていただきました。最初の試作品の時から、我々がお伝えしたい空間デザインの意図やニュアンスを正確に捉えていただけた印象がありました。できることやできないこと、製作したあとに起こりうることの事前のご説明も明確だったので、数々のイレギュラーな事例の経験が蓄積されているように感じました。






